あっちゃんの徒然

一個人の日常。どうぞご自由に。

近年の少年漫画

 近頃の少年漫画は、なんだか変化を遂げているような気がする。主人公の性質が変わってきているのだ。

 

 最近、『僕のヒーローアカデミア』にはまっている。とはいっても、まだ漫画は14巻までしか読めていない。アニメも5期しか見ていない。ファンの方々が万が一見ていらっしゃったら、何も知らないやつが適当なこと言うんじゃねえとお怒りになるかもしれない。ごもっともだ。申し訳ない。

 

 しかし話を先に進めよう。

 

 わたしがこれまで少年漫画の主人公に対して抱いてきたイメージは、「ガツガツしている」「元気いっぱい」「勢いがある」「男らしい」とまあこんな感じだ。要するに『ONE PIECE』のルフィである。多少お馬鹿で計画性がなくても仲間たちがそれをフォローする。自然と仲間たちが集まってくるのだ。

 

 対して、『ヒロアカ』緑谷出久はどうか。最初の印象も含めると「弱い」「泣き虫」「勉強熱心」「優しい」「中性的」など、なんとまあルフィ含めこれまで流行してきた主人公たちとはまるで違うように思う。

 

 出久だけではない。少々前に流行りに流行った『鬼滅の刃』の竈門炭治郎もその類ではなかったか?優しさが裏目に出て、敵である鬼を傷つけることにためらいを持っていたことが印象的だ。

 

 つまりどういうことかというと、個人的解釈によれば、主人公たちはそれぞれ秀でた能力を獲得していくという点では似ているのだが、近年の傾向としては「現実にいそうな」「優しく穏やかな性格の持ち主が」「努力の末に様々なものを乗り越え」強くなっていく。漫画の世界の話ではあるが、主人公の「普通さ」においてはリアリティを帯びるようになってきたのではないだろうか。それが共感を呼び、応援したくなる。

 

 とまあ勝手に述べてきたが、やっぱりこれは私見に過ぎない。そして数多の漫画を網羅しているわけでもない。もちろん例外はある。異論も認める。

 

 いずれにせよわたしの大好きな物語たちに感謝を。